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2013/01/07 Mon. 23:09
感謝状授与式 ー 任務終了。
帰国した隊員は、帰国直後に2日間、
「帰国時プログラム」に参加することになっています。
主に退任の為の手続きや、帰国報告会、健康診断などです。
1月7日にその一環として、
この時期に帰国した隊員、総勢約200名が一堂に会し
感謝状授与式が行われました。
このプログラムでは各国の民族衣装での参加がOKで
私たちブータン隊もゴとキラで臨みました。
ブータン隊はその中でも注目の的。
みんなから絶賛されすぎて、
恥ずかしくもあり、また誇らしくもありました。
他の国々の隊員もそれぞれの民族衣装で。
中国、ベトナム、モンゴル、ブータン隊、集結!

懐かしい、顔、顔、顔。。
久々に集まる各国から帰国した隊員同士、話が尽きません。
皆元気な姿で再会出来て、うれしい限りです。
式では、外務大臣からの感謝状が
阿部俊子政務官より、隊員一人一人に手渡されました。
授与式の様子はこちらの外務省HPから
翌1月8日は、健康診断、
そして公用旅券が穴をあけて返却され
これですべての任務が終了しました。

JICAの要請に興味を持ち、応募をした時から
3年以上の月日が流れました。
こうして今、3年を振り返ると
今までのすべてが夢だったんじゃないか、
と思う事があります。
ただ、ふとした瞬間に
ブータンでの経験がフラッシュバックします。
異文化との出会い ー






心震える絶景 ー






人々との交流 ー






2年間で撮りためた何万枚もの写真が
それが現実であった事を物語ります。
今、活動を振り返り
私が日本とブータンの架け橋になりえたのかどうか、
その答えは分かりません。
また自身のためにもなったのかどうか。
それも現段階では分かりません。
それが分かるのは10年後、20年後かもしれません。
時間的にも物理的にも、
多くの犠牲がありました。
それでもやはり私は今、
ブータンに行って良かったと思っています。
この歳になって
これだけ多くの人と出会い
様々な職種の方と交流し、
そして若い人からベテランの年配者の方々と接しえた事は
一生の財産であり、今後の人生の糧になると確信しています。
また、旅行者としてではなく
海外で居を構え生活し
現地の人と交わり、
同じ目線からその国を覗けた事。
その経験によって
それまで気付かなかった母国の日本文化を
見直すきっかけともなりました。
旅行でブータンを訪れた際、
他の国とは違った
言葉では表せないような不思議な感覚がありました。
そして2年間、ブータンに住んでみましたが
やっぱり、まだ良く分からない。
本当に何とも不思議な国です。
たった2年間の生活だけで
その国を総括する事は困難です。
そんな不思議の国を
また日本に戻って一度リセットしてから
より深く考えてみたいと思います。
私たちが、かの国から得られる事も少なくないはず。
そして無事に任務を終えて帰国できた私たちには
その経験を伝えていく義務がある、と思うのです。
「協力隊事業は、帰国してからが本当の仕事」と言われるように
今後も何かと、国際協力事業との関わりは続いて行くと思います。
脈々と続くボランティア活動の醍醐味というのは
そこにあるのではないでしょうか。
ブータンの素朴な暮らしを美化するでも無く、
都市化の現状を嘆くでも無く、
2年という期間で経験した等身大で見たブータンを、
地道ではありますが多くの場で共有していきたいと思います。
ということで、
私とブータン、そして国際協力との関わりは
まだ暫く続きそうです。
報告できそうな記事があればまた
このブログにUPしていこうと思っています。
とりあえず第一部? 完!
長きにわたり、ご高覧ありがとうございました。
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