くずくず ブータン日記

青年海外協力隊でブータン王国に派遣されていた建築士の備忘録

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2次選考試験 その3 

 
技術面接ということでしたが
今一度、志望の動機なども聞かれ
色々と話していくうちに
他の国の可能性についてもう一度聞かれました。

面「ブータン1国だと、ご存知のように今回は競争率が高いから
  B国でもいい、とうことで考えますか?
  決してそれで即合格という意味ではありませんが。」

私「こちらの要請表は、後日ホームページなどで
  UPされないのですか?」

面「これはここだけの情報なので外には出ません。」



ここでふと思った。

“これ、もしかしてトラップか??”



つまり、

「派遣先の国や地域はどこであろうと関係なく、
 ボランティア精神を優先する人物を合格させる」

もしくは

「どうしてもその国で協力隊として働きたいという
 強い志のある人物を合格させる」


そう、そうだきっと!(勝手な推測。)
おぉぉ、まさに今、試されてる。。



私「仮にB国に合格したらその後断ることは。。」

面「したら大変なことです。
  ほかの人にも迷惑がかかりますし、
  それは税金の無駄使いにもなります。」

私が話し終わる前にさえぎられ、
「大変なこと」という言葉に、2度とJICAは受けられなくなるよ、
との意味合いを感じました。


私「そうですよね。。」

もう一度深く要請を読み返しました。しばらくの沈黙。。


再びB国の要請内容に関しての質問を。

私「要請は伝統建築の保存業務だけですか?
  設計業務はありませんか?」

面「設計はほとんどありません。
  記録や調査をまとめる、いわば雑用のような内容も含まれます。」


これは断る理由ができたか?
基本的に設計がやりたいので。
 
面「あなたが躊躇されている理由はなんですか?
  ほかの受験生は喜んでB国も候補に入れてください、とおっしゃってますよ。」


また、これは今試されているのでは?との疑念が。

これでB国に心揺らぐようであれば、
さほどブータンには執着がないと見ているのか?

脳みそをフル回転して迷った。
いかにも、ここでB国を候補に入れれば
このままB国ありきの誘導面接に持ち込まれそう。
断れば、、、
やはりブータンだけでは倍率からして
太刀打ちするのは難しいのか。。



ここで面接官から衝撃の発言が。

面「どうやら今までの話を聞いていると、
  あなたはブータンがただ好きなんですよ」

この「ただ」という言葉が心に突き刺ささりました。

面「それではその国が好きか嫌いか、という感情の話になってしまいます。
  派遣されてあなたがブータンから学ぶことが多くあっても
  それではボランティアになりませんよね。
  あなたが学ぶだけではだめ。何かを与えないと。」

あいたた、、図星突かれた?
反論せねば終了か?

その後も何度かやり取りはありましたが
(またブータンに行きたい、とかそんな理由じゃないんです、などいろいろ。)
それでもまだ逡巡していると、


面「そんなに躊躇されるようであれば、
  初志貫徹、ブータンだけにしたらいかがですかねぇ。」

ええぇ。。なんか突き放されたような感じ。
ブータンだけでもいいんだよ。でも落ちるよ。
そう言われているように聞こえてしまう。。


悩んだ。真剣に悩んだ。
またしばしの沈黙。

実際はほんの10秒くらいの間であったでしょうが、
頭の中はさまざまなことが駆け巡る。。



“自分はB国で働きたくて応募したんじゃない。
 でもこの要請内容にも少し興味がある。。

 本当にB国に行って2年間耐えられるか?

 仮にB国で受かっても、
 同じ訓練所にブータンに受かった候補生がいるかもしれない。
 その人と一緒に、
 羨望のまなざしで唇をかみながら
 研修が受けられるのだろうか?

 ブータンのために力になりたい、と思ったから
 応募に踏み切ったんじゃなかったか?

 どうなんだ、オレ!”

 

決断しました。
 


私「ブータン1本でお願いします。」

面「そうですか、わかりました。それでは希望はブータンだけ、ということで。」


面接官の手元に書かれていた第二希望欄の「B国」の文字が二重線で消され
これでB国行きは完全に無くなりました。

少し苦笑いをして、やれやれ、といった感じの面接官お三方が
どのような心情であったのか。


面「はい、それではお疲れ様です。面接を終わります。」


んっ? あれれ? もう終わり?
何だこのいきなりシャットダウンの感じは?
いよいよこちらも話がノッてきたところ、
もっと伝えたい事はたくさんあるのに!


でも、もう面接官は机上の書類を整理し始め、次の面談準備の雰囲気が見て取れました。



最後に

私「自分の年齢も考えるとこれが最後の挑戦になると思います。
  どうしても協力隊に参加したいと思っていますので、
  どうかよろしくお願いします!」

そう言い残すのが精一杯でした。。

技術面接ということもあって
もっとテクニカルな部分について聞かれるかと思っていたのですが
何となく最初の人物面接とかぶった内容。
少々、消化不良でした。


 

夕方に全ての過程が終了。

久々の心地よい緊張が新鮮だった、といえば
かなり強がりに聞こえるかもしれませんが
でも、色々といい経験になった気がしました。
何よりもこのような試練を楽しめたことが大きな収穫。


はぁ、長い1日が終わった。。

 
 
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2次選考試験 その2 

 
午後から面接試験。

久々だなぁ、こういう緊張感。
気分も吹っ切れたことだし、
楽しんでいこう、オゥ!


 
まずは人物面接から。
面接官は2名で、うち一人が進行役でした。


聞かれたことは基本的なことでした。
以下簡単にその内容を。


・志望の動機を1,2分で。

・ブータン以外の国を考えているか。なぜブータンか。
(派遣希望国には第1~第3希望まで書けたのですが
 今回、ブータンしか希望していませんでした。)

・現地での活動で習慣などの違いに対してどう対応するか。

・今までの実務経験で苦労したことは何か。


面接前に気分的には吹っ切れていたので
特に緊張も無く、聞かれたことに対して
素直に思っていたことを伝えました。




さて、そして2時間ほどのインターバルを空けて技術面接。

進行役1名、他に面接官2名。

面接の冒頭にいきなりこんなことを言われました。

面接官(以下、面)
「面接を前にひとつ確認事項があります。
 実は4日ほど前に新しい派遣の要請(建築)が2件入りました。
 この要請を候補に入れるかどうかを前提で面接を進めますので
 内容に目を通して、今判断してください」


えっ? 今?


いきなりのジャブ攻撃にひるんでしまった。

簡単に目を通して、、というが、2つの要請をあわせて随分な情報量。
これをたった今判断して即答しろと?

私「何分くらい時間をいただけるのでしょうか。」

面「まあ、将来にかかわることですからじっくりと読んでください。
  10分もかけることはできませんが。」

確認するとアジアのA国、およびB国からの要請でした。
ブータン1本に絞っていただけに、どこか断る理由がないかと探ってしまいました。

A国の要請は構造計画のアドバイスとある。
構造は私の専門外。意匠系なので。
というよりむしろ構造は得意でない。。


私「A国は私の専門分野での要請ではないので
  お断りしたいと思います。。」


しかし、しかしだ。
B国は私も調書に希望と書いていた「伝統建築の調査・記録」とありました。


私「そうですね、一応伝統建築の調査等があるので
  B国の要請はチャレンジしてみたい分野ではあります。」

面「それでは第二希望にB国も入れるということで、面接を始めます。」

私「。。。」


応募調書の第二希望欄に「B国」が書き加えられ、
容赦なく面接はスタートしました。




2次選考試験 その3に続く・・・
 
 
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2次選考試験 その1 

 
2次選考当日。

京王新線の幡ヶ谷にある、
JICA東京センターに向かいました。

久々にスーツを着て
身が引き締まりました。
我ながらちょっとぎこちない?

受験生は一同、体育館のような広い講堂に集められ
(100人以上はいたかな?)
周りを見ると、みな日本各地から集結している模様。
でもこの2次選考は
10日間ほどの期間に割り振られているので
いかに受験者が多いかが分かります。


午前中、まずは英語の試験から。

65分でリスニングとリーディング。
レベル的にはTOIEICよりは相当簡単に感じましたが
(でも引っかけ問題にもろに引っかかった気もする)
何せ「試験」という形で英語に接したのが久々だったので
どっと疲れがでました。。



さて続いて面接試験なのですが
その前に

合格したあとに訓練所入所の際に着る
ブレザーの採寸がありあました。

えっ?まだ合格するかも分からないのに
全員分採寸するの??

でも訓練所入所前に
全員が一同に集まる機会などは無いと思われるので
今日がその最初で最後のチャンスなのかも。



私の午後の面接のスケジュールは
 
最初に人物面接、
その後技術面接

となっていました。

事前の情報では面接は(人物、技術と分けないで)一度きり
と聞いていたので
ちょっと面食らいました。

技術的なことについては、あまり対策してこなかった。。



面接まで時間があったので
周りのかたと少しお話をしたのですが
隣の女性は美術分野で受験されていて
面接時に自分の作品をプレゼンするらしい。

なんか大掛かりな袋などを持参している人が多いと思った。
いいなぁ、こういう作品のプレゼンがあったほうが
自分にとっては得意分野だしな。。

いろいろとお話したのですが
その女性は今回3、4度目の受験らしくて
職種にもよるけれど
一発合格というのは簡単ではないことを伺いました。

面接前にネガティブな情報を得てしまった。


また、その女性の友人も受験されていてお話しすると
何とそのかたは私と同じブータン希望!
職種は美術とのこと。
なので競合は回避でき、ちょっと安心。
しかし今回はどの職種でもブータンはかなりの人気らしい、
というまたネガティブ情報ゲット。。



また違うところで今度は建築の職種ついての情報。
(面接時間までかなり時間が空く人が多いので
みな暇つぶしに情報交換している。)

今回建築分野全体で約20名の受験者がいて
1次を通過した15名が今日2次選考に来ている。
(何でそんなの知ってるの?)

建築全体で5カ国からの要請があって
しかし周りの建築受験者に聞いて回ると
そのほとんどがブータン希望だそう!

ブータンで建築の要請は1名の募集のみ。
少なく見積もっても倍率は10倍以上と判明。
最悪、14、15倍??

ああ、なんてこった。
こんな倍率の試験、久々だよ。
建築士の試験以来?

でも、何かコレ聞いて
逆に吹っ切れて、重荷が取れたような気がしました。


2次選考試験 その2に続く・・・
 
 

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遠い未来の予定が 


さて、明日が2次試験なのですが
面接に備える意味でも
もう一度受験の動機などを
振り返ってみます。


そもそも、協力隊には前から少しは興味がありました。
というのも、以前モロッコを旅行した時に
たまたまホームステイした先の主人が
元JICAの隊員だったのです。

まさに建築で赴任され
現地の女性と結婚して
(なんとイスラム教にまで改宗して!)
その後モロッコに移住し
建築家として生活されていました。

そのときに、たまたま隣国のチュニジアの隊員だった方も遊びに来られていて
JICAの活動について色々とお話を伺うことができました。

しかしその時は、
日本から遠く離れた地で
こんな人生を送っている人もいるんだ、
という感想しかなかったのですが
でもいずれ自分も
子供が独立したあとや
現役をリタイアしたあとならば
(シニアボランティアという制度があることは知っていたので)
そういった選択も遠い将来的にはあるかな、と
リタイヤ後の「夢」というには大げさですが
漠然と考えていただけでした。



それが今

遠い未来の予定が
それを叶えるチャンスが

どういうわけか
目の前にあります。


ずいぶんと早く
予定が向こうからやってきてしまいました。
こちらの都合などはお構いなしに。


いよいよ、明日です。
 
 
  
 
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